このコーナーでは留学生との日々の教育実践の中で私が考えたこと、気づいたことを言の葉に綴っていこうと思います。

「やまとうたは 人のこころを種として よろずの言の葉とぞなれにける」。

どうぞ お付き合いください。

東京富士語学院 副校長・教務主任 倉八順子


 

今週は私が教えている和洋女子大学日本語教員養成課程の教育実習授業の自主見学実習でした。22名の学生たちが日本語教室に入り、留学生と学びの時空をともにしました。彼女たちは空間を共にして多くのことを感じ取ったようです。こんな言葉に紡ぎました。これはそのほんの一部です。

『教室に入った瞬間、日本だけど異国感をとても感じました。Sクラスの生徒さんはとても発言を多くしていて、日本と日本語に対しての熱意を感じました。日本語教師の道は副業でもいいから何か常にかかわりは持ち続けたいと思えました。教壇実習では6人体制で行うので協力しながら進めたいと思います』

『日本語学校に行くのは初めてで緊張しましたが、クラスの人たちは仲がよさそうで温かい雰囲気がありました。授業は思っていたものと違い、大学で受けるような授業の形式ではなく、音読をしたり、案をだしたり、とても対話的で驚きました。しかし、ただ文法などを覚えるのではないため、確実に身に付くだろうなと感じました。生徒たちは初めて会ったにもかかわらず、真面目に自己紹介を聞いてくれ、授業中も真剣さが受け取れました。教壇実習では、期待を裏切らないように、こちらも全力で授業作りに望もうと思います』

『日本語学校に行ったのも初めてでしたが、これだけの数の留学生と会うのも初めてでした。外国語を勉強する姿勢と、新しい経験をしたいと留学を決めた皆さんの意欲にとても刺激を受けました。陳さんが『留学はチャンスだと思っている』とお話されていたことが強く印象に残っています。自分も外国語を勉強しているので、もっと頑張ろうと感じるきっかけになりました。そして、それだけの熱意がある外国の方をサポートできる日本語教師というのは素敵な仕事だなと思いました。なりたい、という強い意志がこれまではなかったのですが、実際の様子を見て、今就職活動を始めている段階ですが、その進路も考えたいと感じることが出来ました』