このコーナーでは留学生との日々の教育実践の中で私が考えたこと、気づいたことを言の葉に綴っていこうと思います。

「やまとうたは 人のこころを種として よろずの言の葉とぞなれりける」。

どうぞ お付き合いください。

東京富士語学院 副校長・教務主任 倉八順子


きょうは七夕です。東京富士語学院にも学生たちが綴った願いの短冊を飾りました。どうか、学生たちの願いがかないますように。

きょうの1-1クラス。1-1クラスは教師たちが協働して、今学期、少人数で対話にひらかれる試みをていねいに重ねています。きのう休んだ学生が来ました。

教師「きのうはどうしたんですか?」
学生(左のほおをおさえて)「いたいです。」
教師「あ、親知らず? 親知らずは、中国語で賢歯でしたっけ?」
学生たち(いっせいに)「ジュシ」!
教師「漢字は?」
学生(ひとりの学生が立って)「智歯」と書く。
教師「あ!そうでした。ジュシ」
学生たち(いっせいに)「ちがいます!ジュシ」

その後、中国語の発音練習が続きました。私の発音では納得できないようで、みんなが真剣に発音を教えてくれました。ほのぼのとする対話の授業でした。

語彙の導入では、「デパート」で対話が続きました。日本のデパートが大好きな学生たち。

学生たち「日本のデパートいいです。」
教師「どんなデパートを知っていますか。」
学生たち「高島屋・ISETAN・西武・東武・三越・東急・〇1〇1・パルコ・阪急・小田急・京王・・・」

すべて中国語でしたが、日本のデパートへの愛が伝わってきました。一人の学生は中国にいるとき、ISETANに勤めていて、中国のISETANの支店を教えてくれました。

学生「ISETANは中国にあります。北京・上海・天津・成都・西安・沈陽・杭州」

中国の地図を見ながら、対話がひろがっていきました。