/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

2021年度の日本語教員養成課程の授業は、オンラインを生かして、対話的に参加できる環境づくりに取り組みました。

7月30日15回目のアンケート。私の問いかけは『7月30日の授業(動機づけ・原因帰属)に対話的に参加してきづいたこと、今学期15回の授業に参加して気づいたことをふりかえって記述してください』。

28名の学生たちはそれぞれの思いをことばに綴りました。私も、今回は、全員にことばを贈ることができました。

ここでは2名の学生の記述を紹介します。お付き合いください。

『“対話”の大切さに気づいた。大学生になってから対話の機会が減った気がする。コロナのせいで対面授業が無くなったからかもしれなし。しかし、大学というものは高校までと違い、先生が固定でいるわけでなく、課題についても受講人数が多いためコメントがなく、しっかり取り組めているのか不安になる時がある。なので、この授業での自己紹介、ブレイクアウトルームで対話することにより、自分とは違う意見に触れたり、同じ仲間を見つけることができたりといい機会になった。コメントが返ってくることはとても嬉しい。これから人と関わっていく時、対話を大切にしていきたい。

 人に教えるとき大切なものを教えてもらった。人に教えることはとても難しい。相手を理解し受け入れることも簡単ではない。まずは相手との信頼を築くことが大切だ。そして、授業資料にあった大切なこと、必要なことをしっかり受け止め行動できるようになりたい。

 日本人には、金運、恋愛、勉強などいろいろな神様が存在している。これはある意味に日本の独自の文化であるかもしれない。これは運頼みである。努力をしつつも、やはり心のどこかで運という不確かなものに縋ってしまう。全員ではないかもしれないが、人間というものはそういうものかもしれない。しかし、考え方の問題でもある。失敗を可能性に変えられる。他人のせいにせず自分に何が足りなかったか考えられるなど、視点を変えれば前に進める鍵が見つかるかもしれない。私も視点を変え、行動していきたい』

『前期15回ありがとうございました。

15回でここまで日本語教師になりたいと思うとは思いませんでした。最初は資格が欲しいだけでなんとなく課題をこなしていました。ですが、段々と沢山のことを習っていき、自分の知らなかったことを知ることができ、楽しい、面白いと思うようになっていきました。日本語教師いいな、と毎回授業が終わるたびにその気持ちは大きくなっていきました。先生の話も実体験が多く、楽しかったですし、ブレイクアウトルームで仲間と話しているとき、自分と違う考えを持っていたり、視野がどんどん広がっていく感じがとてもしました。また多分ですが、途中あたりから自分から楽しもうと思いながら授業を受けていました。元々楽しいことが好きだったので、楽しみながら授業を受けてみるといつもと捉え方や考え方が変わったりしました。私はこの楽しむということも日本語教師として大切なことなのだと思いました。私が日本語教師になった時、私が楽しそうに授業をしていれば、きっと生徒も授業に興味をもってくれると思いますし、生徒と良い関係が築けるのではないかと思いました。日本語教師はたくさん発見があるような気がします。多文化なので、知らなかったことやそうなんだと思うようなことを知れそうで、とても楽しそうだなと思っています。また日本のことを何でも知っておかなければならないとも感じました。どういう角度から質問が来るか分かりませんし、多方面にアンテナをはり、好奇心を大切にしようと思いました。なぜ、を忘れずに調べたり、勉強を怠らない大切さも知ることができました。

後期もよろしくお願い致します』

全身で耳を傾け、対話するよき学び手を得て、教師も、対話へとひらかれ、学びへと飛翔していくことを、経験しました。

みなさん、ありがとう。後期も対話を続けていきましょう。9月24日に再開します。

                                 2021年8月16日