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2021年11月1日から19日まで3週間にわたって、Sクラス(上級クラス)で和洋女子大学日本語教員養成課程の実習生22名の見学実習・教壇実習を行いました。

 22名の実習生は4つのグループ(5人と6人)に分かれ、CLIL(内容言語統合型学習)による教壇実習を行いました。6月からZOOMで準備を重ねてきました。彼女たちが選んだテーマは、月曜日グループ『源氏物語』、火曜日グループ『短歌』、木曜日グループ『日本の年中行事』、金曜日グループ『日本の食文化』でした。

 授業を受けた留学生に『教壇実習を受けて考えたこと』を書いてもらいました。教壇実習で女子大生と対話できることを、一番楽しみにしていたTさんとKさんの感想です。

1.「あなたはどの内容が印象的でしたか。それはどうしてですか」

Tさんの感想

『この4日間すべての授業が印象的だったと思っています。月曜日に知ったのがまだ読んだことのない『源氏物語』の大体の内容と日本での結婚式の詳しい場面。火曜日に知ったのが俳句以外のもう一つの歌の形式。木曜日に知ったのが、名前しか知らなかった行事のこと。そして金曜日に知ったのが日本の給食が中国の給食と違う点。もともとこれらに関する知識は少しくらいは知っていたけれど、この4日間の授業を受けて、日本の特徴的な文化がよくわかりました。彼女たちがこんなにわかりやすい授業を準備してくれて、お礼を言わなければいけないと思っています』

Kさんの感想

『私は金曜日の日本の食文化がとても印象深かったです。私は中国にいるとき、日本の食文化に興味をもっていました。いつもアニメで見るだけでしたから、本当に日本で見てみたいと思っていました。なので、金曜日の授業内容が印象的でした。今、日本の食文化は中国と比べて、なにが違うかもわかりました』

2.「女子大生と対話して何を感じましたか」

Tさんの感想

『折角日本の若い人と一緒にいたけど、最初の2週間どうやって話しかけるのかわからなくて、それと、少し恥ずかしいと感じた。でも、対話の時間を作って貰って、なんとか話ができた。そして、実際に話すのもそんなに難しくないことがわかった。とにかく女子大生と対話ができてよかったと思います』

Kさんの感想

『女子大生と対話するのがとても楽しかったです。こんなチャンス普段ならあまりないので、とてもいい思い出だと思います。変わったところは、やはり話す勇気がどんどん湧いてきました。そして、積極的に対話を達成するためには、対話をする前に話題をちゃんと準備しなければならないことがわかりました』

3.日本語教師になっていく過程を共にして、何を考えましたか。中国と比較してどうですか。

Tさんの感想

『この一週間の教壇実習を経験して、授業中の彼女たちが自分の役割をきちんと達成したことにも、授業全体のバランスがよかったことにも感心した。中国での教師一人実習45分と違っていたけれど、この方法も良いと思い始めている』

Kさんの感想

『やはり学生がつまらない授業ではないと感じることが重要だと思います。学生の積極性を引き出すために、おもしろい授業を準備しなければなりません。中国は日本と比べていつも受動的な授業をします』

アンケートには教壇実習に参加した留学生14人全員が『教壇実習は楽しかった』『授業の内容は面白かった』『日本の大学生はがんばっていると思う』『女子大生と対話できた』『よい刺激になった』『もっと対話したかった』『こういう機会がほしい』に、そう思う(4)と答えました。