2026年1月に120回を書いた後、半年間、「日本語教室の小径」を執筆できなかったのには理由があります。認定日本語教育機関になるために必要な書類の準備に集中していたからです。
6か月ぶりのこの「日本語教室の小径」では、私がこの5年間、大切に育ててきた、リソースパーソンによる探究オムニバス講座2026について報告します。
認定日本語教育機関日本語教育課程編成のための指針では、いろいろな指針が示されていますが、「教育内容に関連のある様々な分野の人材(リソースパーソン)を活用し、学習活動を実施することを推奨する」p.7と書かれてあります。
私は、この5年間、知人の大学の先生にお願いして、東京富士語学院でリソースパーソンによる特別授業をしてきました。目標は、学生に探究心、知識と知的対話をする力を育むことです。
その知識の研究者によって語られる本物の知識は、学生に<ことば>をこえて、知的対話をする力―探究心―を育むことを感じてきました。
今年は、リソースパーソンによる探究オムニバス講座を体系化し、5回シリーズとして、カリキュラム化し、実践することができました。
リソースパーソンの授業
時間:午後 1時15分―2時45分 学生との対話
1.学生からの質問
2.学生の発表(日本に来た理由・将来の夢)
3.日本語学校の授業見学
3時-4時半 リソースパーソンによる授業
クラス:2-6クラス 学生17名
日程:
第1回 9月4日(金)小堀洋平和洋女子大学教授
テーマ 日本文学を楽しむ 国木田独歩「武蔵野」

「東京の西が武蔵野と呼ばれて、自然が豊かだったことを知りました」
「複雑な家庭に育って、人を見る目ができたと知りました」
第2回 9月9日(水)岡田昭人東京外国語大学教授
テーマ 異文化接触とはなんだろう

「とても楽しかったです」
「いろいろな文化について考えました」
第3回 9月11日(金)駒見和夫明治大学教授
テーマ 博物館とはなんだろう(哲学)
博物館を楽しむには(インクルーシブミュジアム)

「博物館は公衆のためであることを知りました」
「いろいろな博物館があることを教えてもらいました」
第4回 9月16日(水)鹿毛雅治慶應義塾大学教授
テーマ やる気の心理学 モチベーションとは

「やれそうと思うことを少しずつすることが大切であることを知り、実践していきたいです」
第5回 9月18日(金)岸本徹也日本大学教授
テーマ マーケティングとはなんだろう

「マーケティングの深さがわかりました。スーパーに物がどうおかれているかについて、知識を得たので、その目で見てみたいです」
「実践的でとても楽しかったです」
私自身は、どの講義も本物で、知の世界を探究するゆたかな時間となりました。
学生たちとリソースパーソンのことばを超えた真摯な対話の姿勢に、大きな感動を覚えました。
リソースパーソンの先生がた、ありがとうございました。
来年もよろしくおねがいいたします。

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