2016年10月開校した東京富士語学院は2025年10月、10年目を迎えました。学生は10月生40名を迎え、12か国の学生290名が学ぶ日本語学校へと成長しました。

中国、ネパール、パキスタン、ミャンマー、スリランカ、フィリピン、タンザニア、カザフスタン、ベトナム、タイ、ロシアそしてスペインです。

教室も足りなくなりました。そこで、近くに新しい部屋を借りました。<新富士教室>と名前をつけました。そして、先輩の学生が新しい机を組み立ててくれて、みんなで、あたらしい椅子とホワイトボードとテレビをセットして、新富士教室の準備をしました。準備は楽しい時間でした。

新富士教室は、2025年10月14日、開室。杮落しをしました。杮落しとは、新築または改築した劇場・ホールなどで行われる、最初の正式な催し(公演、イベント)のことです。語源は、建築工事の最後に屋根などに残った木くず(こけら)を払い落としたことからきており、完成を祝う最初の興行を意味するようになりました。なお、「柿(かき)」と「杮(こけら)」は異なる漢字です。似ているため混同されやすいですが、「杮」(こけら)のつくりの真ん中は一本の棒です。したがって、「柿」は9画、「杮」は8画です。「杮」は建物のこけら(木片)を意味します。

新富士教室は、非漢字圏の1-1クラスが使うことになりました。10月14日連休明けのこの日、新富士教室に集まった学生たちは、本当にうれしそうでした。ネパール、スリランカ、パキスタン、そして中国の学生。

杮落しでは、日本語学校の学生らしく、一人ひとりが、こころを込めて新富士教室への感謝をことばにしました。

「新富士教室、ありがとうございます。あたらしくて、うれしいです。」

「新富士教室、ありがとうございます。すばらしいです。」

「新富士教室、ありがとうございます。ここでいっしょうけんめい、勉強します。」

「新富士教室ありがとうございます。ここで勉強して、N4にうかります。」

「新富士教室ありがとうございます。大切につかいます。」

「新富士教室ありがとうございます。きもちがいいです。」

・・・

クリックしておききください

「新富士教室ありがとうございます」

そのことばのとおり、みんな、前よりも、しんけんに、たのしく、勉強するようになりました。

みんなの日本語が上手になるように、私も、こころをこめて、すすんでいきます。

感謝をこめて。