2021年8月23日から当分の間、完全オンライン授業にしました。今年はZOOMでのオンライン授業です。ZOOMはブレークアウトルームがあります。きわめて効率的にグループ対話ができます。 

 昨年度、オンライン授業の実践研究(2021年度日本語教育学会春季大会2021年5月23日ポスター発表『オンライン双方向授業が自律学習を高める可能性についての一考察―中級学習者へのアンケートの結果からー』)をして、オンライン授業が有効に機能するためには3つの要因が必要であることがわかりました。

  1. 授業の構造化
  2. 学習者の積極的参加(自律性)
  3. 対話的な働きかけ

まず1.授業の構造化、これは教師にかかってきますが、学習者がビデオを必ずオンにして、教室と同じ緊張感のあるやわらかな空間を創る必要があります。

次に2,これは教師が良いテーマを設定したうえで、学習者をグループに分け、司会がグループ対話を導き、その結果を発表者がまとめる。教師はグループごとの発表をまとめ、整理する。これにはZOOMのブレイクアウト機能が有効です。

第3の対話的働きかけ、これは、教師は学習者を内容に集中できるように導いていく、教師が学習者一人ひとりをレスペクトし、一人ひとりに合った対話的働きかけをする指導の姿勢が求められます。

この日のテーマは『健康』

  1. 健康とは何か
  2. 健康志向社会とはどのような社会か
  3. 自分自身が健康を保つためにどうしようと思っているか。

ブレイクアウトセッション(4人のグループ)で20分間話し合いました。教師はそれぞれのグループに入り、話し合いが進行しているかどうかを確認します。話す力が弱い学生は時々中国語を交えて、それを話す力がある学生が日本語に訳していました。協働の姿勢。とにかく一生懸命自分の意見を伝えようとする対話の姿勢が育まれていました。

そして、発表者の発表。それを私は板書し、まとめました。

学習者一人ひとりの充実した顔。

1週間のこのような対話をとおしたオンライン授業の感想を言ってもらうと

『このようなコロナのなかで、オンラインをとおして効率的に、話し合えたことが楽しい』

『教室ではあまり話さない学生もこのような授業だと話してうれしかった』

『クラスの仲間の考えがわかることは楽しい』

『私たちが意見を言って、先生が適切な日本語でまとめてくれる。勉強になる』

『でも、コロナが収まったら、直接対話がしたい』

と語りました。

8月30日の週も完全オンライン授業です。学生たちが積極的に取り組めるような『環境』を整備していこうと思います。                                2021年8月29日