2022年4月8日新学期が始まりました。2-2クラスは13名、2-1クラスは16名でスタートしました。今年は2年目、進学の年です。初日の授業では、私が学生たちに3つの目標を、ていねいに、伝えました。

1.みなさんが自律性をもって、アクティブ・ラーニングするクラスにします。

2.みなさんがJLPT、EJUの目標を達成できるように取り組みます。

3.みなさんの進学の指導にこころを尽くします。

その後、今の気持ちを表す漢字を伝えました。

 それは希望の「望」、望月(もちづき)の「望」、望み

その後、学生たちは、20分、自己との対話をし、自分の3つの目標、自分の今を表す漢字を考えました。

 そして、自分の目標と自分の今を表す漢字を丁寧につたえました。その伝えた言葉に対して、聴いていた学生たちは、ていねいに、感想を伝え合いました。この活動はCEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment) の『行動中心アプローチ』の考え方に基づいています。『行動中心アプローチ』は、教室活動は、私たち人間が実際に行っている言語活動をありのままに反映させるものであるべきだという考え方です。CEFRは言語活動を『産出活動』『受容活動』『相互行為活動』『仲介活動』の4つに分けています。

 この活動にはすべてが含まれています。発表者は『産出活動』、それを聴く学生は『受容活動』、それに対して対話的に言葉を交わすのは『相互行為活動』、それがわからないとき、よくわかった学生が母語で訳してわかるようにするのは『仲介活動』。どれも、一人ひとりを尊重し、相互理解を深めていくための大切な言語活動です。

 

20分の自己との対話の後、2-2クラスの学生たちが伝え合った目標は

1.目標の大学院に合格する!

2.自律性を高めよう!

3.日本人の友だちを作ろう!

1.大学院に入る!

2.体重○○kgになる!

3.毎日楽しく生活する!

1.彼女がほしい

2.日本人のように話す

3.お金がほしい

 などでした。

今を表す漢字は

 『一心不乱』『寄!』『念』『決』『努』『順』『超』『奮』『根性』『自律』『目前』『元気』『吉』

 でした。

みんな、誠実に自分の本当の目標を伝えていました。学生たちの目標の実現のために、取り組もうという静かな意志が、わたしの中に芽生えて来ました。

これこそが『相互行為活動』です!

さらなるCEFRの『行動中心アプローチを目指して』今年も、取り組んでいきます。