ピアリーディングとは「学習者同士が助け合いながら対話を通して問題解決を行い,テキストを理解していく読みの活動」です。

 1月に授業をはじめて10か月、どのクラスも主体的な学びをとおして、内容と対話する力もついてきました。

10月からは、ピアリーディングを始めました。教師は、まず、読みの内容についてブレーンストーミングを行います。この日の内容は『中級日本語上』(東京外国語大学留学生日本語教育センター)第12課「野口英世」です。

1.囲炉裏の写真をみせて、野口英世が生きた時代(1876-1928)について想像し、野口英世が生まれた家がどうだったか対話する。

2.19世紀末の日本では、何%ぐらいの子どもが中学校に進学できたと思うか対話する。

3.1000円札の肖像から、野口英世がどのような人だったと思うか対話する。

15分ぐらい全体で対話したあと、5グループ(それぞれが、1.やけど、2.母、3.友達、4.先生、5.研究、を担当)に分けてピアリーディングを行いました。ピアリーディングの流れ

Ⅰ グループでの作業 (25分)

1. リーダーを決める。

2.「新しい言葉」で言葉の意味と読み方を調べ、内容を理解する。

3. 音読を行う。

4. 要約する。

5. 感想を書く。

Ⅱ 発表    (20分)

6. ホワイトボードに書く。

7. 発表する

8. 聴いている学生は、感想を言い、質問があれば、質問する。

ピアリーディング、そして発表、その後の対話のプロセスを通して、学生たちにはクラス全体の協働学習で「野口英世」の人生について対話的な理解が生まれました。

授業は祝祭となりました!        2021年10月26日