2023年7月28日日本大学商学部岸本徹也教授が2-2クラスに来てくださいました。最初の90分は授業を見学されました。

4月から聴く力、話す力をつけるよう取り組んで4か月。22名の学生たちは、岸本先生に、1.名前、2.日本に留学した目的、3.2-2クラスの勉強の感想、4.将来の夢、について、わかりやすく、簡潔に、こころを込めて語ることができました。

その後は、漢字の授業、少年の犯罪についてのグループ活動と発表(学ぼう日本語中上級7課)でした。

この授業に参加されていて、岸本先生は、用意してきてくださっていたPPTによる「マーケティング」の授業から、対話による「科学的思考とは何か」の授業に、急遽、変えてくださいました。

岸本先生「現実の世界があるね。現実は複雑です。それでは、理論ってなんだろう?」

この問いかけに対して孟欣さんは「理論は現実を抽象したもの」と答えました。

岸本先生「じゃあ抽象って何ですか?」

学生たちは深い思考へと導かれていきました。

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岸本先生の対話的授業

岸本先生「現実はぜんぶ表現できない。現実を捨象して、表現したものが『理論』です。

学生たちは「捨象???
岸本先生「目的のために重要ででない部分を捨てること。いらない部分を捨て、わかりやすくすること」

 

岸本先生「じゃあ具体的に考えてみよう。地図って何だろう?地図にもいろいろあるね。

じゃあ路線図の目的は?」

鉄道好きの郝天緯さん「目的地に行くために順序をわかりやすく示すこと。正確に距離を示すことを捨てて、わかりやすく示すこと」

岸本先生「そうだね」

というふうに、対話が続いていきました。

岸本先生「現実を捨象して理論を作っていく。これが理学。その理論を現実に応用していく。これが工学。みなさんも理論を作っていってください。」

わかりやすい図式とともに、学生たちは深く納得していきました。

後半はコンビニについて、深く考える対話的授業。

岸本先生「1970年代にアメリカから取り入れられたコンビニ、ダイエーの中内さんは、アメリカのコンビニをそのまま取り入れてローソンを作った。それに対して、イトーヨーカドーはコンビニのコンセプトは何かと考え、「即時消費」であることに気づき、それを日本の商品にあてはめてセブンイレブンを作った。そして、現在、セブンイレブンがダントツ優位になっているのです。」

本当に対話的なあたたかく、深く、知的な授業でした。

学生たちは講義がすすむと共に深くひきこまれて行きました。「姿勢反響」・・・目をかがやかせて白板を見上げていきました。

学生たちの感想です。

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