非漢字圏24名のクラス、この日本語教室の小径でもこのクラスについて報告してきました。漢字がどうすれば経験に紐づけられるか、『記号接地』できるかを考え続けて、N4漢字に<短作文>を加筆し、1月から3か月間、漢字が記号接地する教育実践をこころみてきました。好きな漢字は『先生』『家族』『好き』『花』『漢字』・・・身近で大切な漢字が好きになることがわかってきました。このクラスは4月からは2-7クラス、あと1年で進学です。進学するためには、漢字力が必要です。

18課の短作文は<私の趣味>。

短作文 わたしの趣味

例のように<わたしの趣味>の作文を書きなさい。

 

わたしの趣味はチェロを弾(ひ)くことです。

もう20年近(ちか)くならっています。

チェロの音(おと)はきれいです。

チェロの音はやさしいです。

チェロをひくと、やさしい気持(きも)ちになります。

わたしは、チェロが大好(だいす)きです。

 

24名の学生たちは、いつものように、真剣に、楽しんで、作文を書いていました。発表は『ゆっくり』『はっきり』『大きな声で』・・・少しずつですが、伝わる発表ができるようになってきました。

💗ネパール人の趣味

<わたしのしゅみはかんじをおぼえること>とビンドラさん。

<わたしのしゅみはりょこうをすること>とスザンさん。

<わたしのしゅみはダンスをすること>とロニサさん。

<わたしのしゅみはダンスをすること>とサビナさん。・・・

みんな発表した後、『じゃあ、ロニサさん、サビナさん・・・ダンスしてくださ~い』

 

サビナさんは、はずかしそうに、下を向いたままでしたが、ロニサさんは、おどりたそうに、席をたちあがりました。

スザンさんが、スマホで準備した曲は、ネパールの伝統的な民謡「レッサンフィーリーリー」

「レッサンフィーリーリーレッサンフィーリーリー ウーデラジャウンキダーラマパージャンレッサンフィーリーリー」

絹のサリーがひらひら。飛んでいこうか山へ谷へ~~~

ロニサさんの踊り・・・本当に体がひらいら動いて、山へ、谷へ、飛んでいきそうでした。すばらしい・・・

教室はネパールの山になり、谷になり、そして祝祭になりました。ウズベキスタン人も加わって・・・

みんなで、趣味の楽しさ、趣味が時空を超えて、文化を超えて、言語を超えて、対話の輪を広げること、こころをつなぐことを感じたすばらしい時間でした。複言語主義は寛容性をうむこと、他者へのリスペクトを育むことを感じています。

みなさんありがとう💗

クリックしてダンスをごらんください

レッサンフィーリーリー