このコーナーでは留学生との日々の教育実践の中で私が考えたこと、気づいたことを言の葉に綴っていこうと思います。

「やまとうたは 人のこころを種として よろずの言の葉とぞなれにけり」。

どうぞ お付き合いください。

                  東京富士語学院 副校長・教務主任 倉八順子

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きょう2021年8月6日(金)は67回目の広島原爆記念の日です。

4人の学生との補習授業で、わたくしは、『おりづるの旅 さだこの祈りをのせて』(うみのしお・作、狩野富貴子・絵、PHP研究所)を伝える試みをしました。

わたくしはフィールドワークで何回か広島に行きました。原爆資料館の近くには、石井貞子をはじめとする原爆でなくなった子どもたちの像『原爆の子の像』があります。こどもたちの英語教育に取り組んでいたころ(東京賢治シュタイナー学校)、こどもたちと千羽鶴を折って、原爆の子の像に贈っていました。

『さだことおりづるの話は本や歌、劇となって、いろいろな国にひろがっていった。おとなもこどもも、つるをおりながら祈った。

世界が平和になるように。二度と原爆がつかわれないように。さだこの悲しみが繰り返されないように。』

1人の学生は、この絵本にやさしく手をそえてくれました。

4人の学生たちは、やさしい顔をして、この物語と 対話していました。

この物語を聴いた後、わたしたちも、きょう5人で、鶴を祈りました。

折り鶴に平和を願って・・・